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スマホ脳疲労

子どもから高齢者まで、多くの人が使っている便利なスマホ。その便利さから、ついつい長時間にわたって使用してしまうこともありますよね。しかし、スマホを使いすぎると、脳がダメージを受けてしまいます。

スマホの使いすぎによる脳への影響は?

スマホの使いすぎは、脳へ悪影響を与えます。多くの情報を得られるスマホは便利ですが、脳にとっては情報過多。適度に使用する分には問題ありませんが、使いすぎると脳がヘトヘトになってしまいます。

「浅く考える機能」が脳疲労を引き起こす

脳には、「浅く考える機能」「深く考える機能」「ぼんやりと考える機能」の3つの情報処理機能があるといわれています。人間の脳には「前頭前野」という部分があり、前頭前野が情報を処理しているのです。

スマホを使用しているときは、「浅く考える機能」が使われています。スマホから得られる文字や映像といった情報は膨大であり、脳は「浅く考える機能」を使って情報を処理しようとします。しかし、情報処理が追いつかなくなり、脳疲労が起こってしまうのです。

脳疲労の先には、スマホ依存の可能性も

「浅く考える機能」が使われているときは、「深く考える機能」や「ぼんやりと考える機能」はフリーズしています。浅く考える機能ばかりを使い続けることで脳は疲労し、「もっとスマホを使いたい」という依存が発生します。スマホを使いすぎて脳が疲労しているのに、さらにスマホを使って疲労するという悪循環を起こしてしまうのです。

スマホ脳疲労による症状

スマホ脳疲労を引き起こすと、さまざまな症状がでます。「集中力や注意力が低下した」という方は、スマホの使いすぎが原因かもしれません。

うっかりミス

スマホを使いすぎて浅く考える機能の処理能力が低下すると、「物忘れ」や「約束忘れ」「うっかりミス」といった症状を引き起こします。集中力や注意力が低下することで、本来ならしないようなミスをしてしまいます。

感情コントロールの低下

「浅く考える機能」が使われているときは、「深く考える機能」はフリーズ中。しかし、深く考える機能が低下すると、感情のコントロールが難しくなります。

たとえば、イライラしやすい・些細なことで怒ってしまう・意欲が低下しているといった症状がある場合は、スマホ脳疲労が関係しているかもしれません。

身体的な不調

スマホ脳疲労は、身体的な不調も引き起こします。脳の前頭前野が情報処理の役割を担っていますが、前頭前野の働きが悪くなると自律神経が乱れます。

自律神経が乱れると、慢性的な疲れや頭痛、めまい、不眠、便秘、腹痛などさまざまな不調が発生。さらに自律神経の乱れは、うつ病へつながる恐れもあります。

脳の健康のための習慣

スマホ脳疲労を予防するために、以下の習慣を身につけましょう。

ボーッとする時間をつくる

脳の「ぼんやりと考える機能」は、重要な役割をもっています。人間の本質にかかわる思考を培うことができるため、ボーっとする時間をもつことが大切。1日5分でもかまいません。ぶらぶら散歩をしてみるのもおすすめです。

アウトプットする

スマホを使用する際、「何々について調べる」といった目的をもつことが大切です。ただスマホの画面を眺めるのではなく、得た情報を自分の中で整理する癖をつけましょう。

手間のかかる方法を選ぶ

あえてスマホを使わない、というのもおすすめの習慣です。たとえば、スマホを使ってメールを送っていたところを、手紙にして手書きしてみてはいかがでしょうか。

睡眠を大切にする

健康的な脳でいるためには、睡眠が大切。睡眠中には、疲労物質の代謝や脳細胞の修復が行われています。しっかりと睡眠をとり、脳疲労を予防しましょう。

脳によい栄養素を摂る

脳には、タンパク質やビタミンB群、鉄、オメガ3系脂肪酸(DHAやEPA)などが良いといわれています。サプリメントやドリンクなどを活用し、無理なく栄養を摂取しましょう。

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