仕事でミスが多くなったり生産性が低下してきていると自覚している方は、集中力が続かずに注意力が散漫していることが原因かもしれません。こちらでは注意力が散漫になる要因を挙げていきます。
人間が集中できる時間は、30分とも1時間とも言われています。集中できる時間は限られており、それに寝不足や仕事内容、不安を抱えているといったシチュエーションが重なればさらに集中できる時間は少なくなるのです。
集中力が欠如して注意力散漫になる要因を、7つにまとめていました。
睡眠不足は注意力や集中力の低下を招きます。睡眠は体と脳の疲れを取り除くための重要なプロセスなので、十分な睡眠が取れていなければ判断力や認知力、注意力は低下します。
睡眠不足が続けば倦怠感や疲労感も蓄積され、健康や精神面にも悪影響を与えかねません。
人間が集中できる時間には限界があるため、そのボーダーラインを超えたまま作業を続けると、集中力がどんどん低下してミスが増えたり生産性が低下していきます。
ミスを防ぎ、効率を元に戻すためにも、定期的に休憩を取ることが大切です。適度な休憩は、脳の疲れをリフレッシュさせて再び集中できる状態に戻してくれます。
例えば周りの環境がうるさい、得意分野と異なる仕事をさせられている、仕事にまったく面白みを感じない、上司と合わないなどの環境下で仕事に集中することは難しいです。
外的な要因が大きいと、状況を打開するのは難しい可能性があります。働き方や転職も考慮して、作業環境を変えるよう動いてみるのも1つの方法です。
一人の人間にできる仕事量には限界があります。キャパシティを超えたタスク量やマルチタクスは、注意力を1つのことに集中できず効率が低下しがちです。割り振られている仕事量が業務時間内に終わらないことが続いているならば、同僚や上司に相談するなど周囲の助けを求めることも検討してください。
同じ作業を繰り返す単調な作業は、脳の働きを鈍らせるために集中力が低下していきます。例えば工場などでの作業は、品質の確保や安全性を求められるために注意力が必要ですが、同じ作業が続けばどうしてもミスを起こしやすくなります。
作業以外のことを考えていること自体、注意力が既に欠如していることになります。
また、テレビやスマホを気にしながら作業しているなども集中力と効率の低下を招きます。仕事のエラーを減らすためにも、1つひとつの作業に集中するよう、「ながら」仕事はやめましょう。
仕事のストレスだけでなく、家庭や体の具合といったプライベートに関する不安や心配事があると集中力が低下しやすくなります。
不安や心配事は徐々に精神や体調を蝕んでいくため、直接的な原因よりも厄介です。家族や友人、企業カウンセラー、医師に相談するなどして、一人で不安を抱え込まないようにしましょう。
「人間の集中力は最大90分間」という説が以前はありましたが、最近の研究では「持続できる集中力は40分程度」と、前説の半分以下しかない説が有力(※)になってきています。つまり、一般的な勤務時間である7時間~8時間、仕事に集中させ続けるのはほぼ不可能であるということになります。
それでは、一度落ちてしまった集中力を再度高めるにはどのような対処をすればよいのでしょうか。集中力を上手にコントロールするコツを知り、仕事のミスを減らすテクニックを身に付けましょう。
集中力を上げたり、持続させるにはちょっとしたテクニックが必要です。こちらでは集中力を上げる複数のテクニックを紹介していきます。
ポモドーロ・テクニックとは、80年代にイタリアで考案された時間管理術のことです。下記のように作業と休憩を短時間で繰り返すことで、集中力を効率よく持続させて仕事の生産性が上がるとされています。
25分間働いたら、作業途中でも必ず休憩を取ることが集中力を持続させられるコツといわれています。
うっかりミスを減らすためには、仕事をスタートする前にその日にやるべきタスクをリストアップしておくのがおすすめです。タスクの優先順位やタスクにかかる想定時間も書き出して大まかなスケジュールを作成しましょう。
タスクを詰め込み過ぎると突発的に入った仕事に対応できなくなるため、ゆとりを少し持たすことがポイントです。
同じ体勢で仕事を続けると、血流が悪くなって脳の働きが鈍くなります。立ち上がって社内を少し歩いたり簡単なストレッチをすると、血の巡りだけでなく気分転換にもなります。
パソコンで目を酷使している方は、15分~20分に1回程度は遠方を見たり、目の周囲のマッサージするなどすると目の疲れがとれて、改めて仕事に集中することができます。
デスク周りに不必要なものがあると気が散ってしまうことがあります。
例えば、作業中に私物のスマホは必要ないのに、デスクに置いてしまうと通知やSNSが気になり、ついチェックしてしまう方もいるでしょう。そういった不要なものはデスクに置かず、気の散らないスッキリした環境で仕事を進めるようにしましょう。
「注意力散漫になる」「集中できない」という原因に、日常生活の不摂生や生活習慣の乱れ理由になっている方もいます。例えば、睡眠不足、二日酔い、食事をとる時間が不規則、家庭や仕事のストレスによる精神的・慢性的な疲労感があるなどです。
もし、原因に心当たりがある方は、生活のリズムや習慣を改めましょう。
軽い運動や食生活に気を配ったり、必要であれば心療内科や健康診断を受けたりするなど、医療機関を頼るのも1つの方法です。原因がわかれば、それに対応する方法や対策を立てることもできます。
「少し気になっている」という方は、サプリメントを摂ってみるのも1つの方法です。特定の成分を凝縮して錠剤やカプセルなどから摂取できるサプリは、普段の食事では摂りにくい成分を補ってくれるでしょう。
ただし、医療機関で何かお薬を処方されている方は、必ずかかりつけ医に「サプリメントを摂取しても問題ないか」を相談してから摂取してください。